約 3,790,754 件
https://w.atwiki.jp/aaawiki/pages/60.html
《イノセントタイガー“ブランシュ”》 カードの種類:キャラクター 属性:[[Darklore]]/コスト:2/攻撃力:1/移動速度:1 スキル:「白虎咆哮」 【強化】このキャラクターのパワーが、一定時間上昇する。 スキルを発動すると、パワーが2ずつ上昇し、最大でパワー21になる。 しかしスキルでパワー21にした途端、最初の効果が解けて19になるので、実質最大パワーは19。 効果持続時間は約15カウント。 (2007年9月27日実施のアップデート時点) パワーをためても速度1なのがかなり痛い。 アップデートでせっかくためたパワーが敵に接触する前に落ちるような事はなくなったが それでもMBを一人で追いかけるのは難しい。 スキルを使うときも鬼ごっこをするときも、出来るだけ味方と一緒に行動しよう。 一番いい使い方は、ロマンソドムデッキに組み込むことか? メルキ号に乗車させると足の遅さをカバーできる。 単体でパワー2桁魔神を召還したり、ザフキエルで突撃させたりと 初期の頃と比べて役立たせる機会が増えているのが嬉しいところ。 コスト2で優秀なマヤやルシフェルの影に隠れがち。 だが逆に言えば影が薄いのでブレイクしても危険視されにくく、相手キャラとの戦闘になりにくい。 相手が他のキャラやMBに夢中になってるうちにパワーを上げまくって、相手を驚かしてやれ! キャラモデルは6/19のアップデートによりイラストに近くなった…が、イラストの様なドレスを着てない。 さらにPR版は全く変わっていないとゆう不遇っぷり…、ヒドイヨTAITOさん。 初出は『双児宮の鏡』 そしてマジキュー連載の小説版第一回の主役である。 セリフ 登録 ……何のつもり? ブレイク これで最後にして欲しいのだけど 待機中1 ……終わりでいいの? 待機中2 ……もういいでしょ? 待機中3 はっ ダッシュ1 はっ ダッシュ2 急ぐわねっ 攻撃1 攻撃2 攻撃3 背後攻撃1 背後攻撃2 アタックセンス ガオー! トラップセンス わかった シューティングセンス グゥーッ! 被攻撃 被大攻撃 瀕死1 瀕死2 瀕死3 状態異常1 状態異常2 状態異常3 強化 回復1 さっさと終わりにしないの 強化 回復2 昂ぶる気持ちが抑えられない 強化 回復3 お礼は……言っておこう/// スキル使用 ガオー! 撃破1 撃破2 撤退 復活 MB接敵 勝利1 勝利2 相手デッキ閲覧 挑発 誰も……傷つけたくはないのだけど
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17925.html
「不安になることないわ。そうね……来年度辺りまで待ってみたらどう? 例えば……後輩が入ってくるでしょう? そうしたら少しぐらいは交流が増えるかも」 「でも、私サークルも入ってないし……友達はいるけど、でも後輩と交流なんてあるのかなあ」 「大丈夫よ。えっと、確か妹さんがいるんじゃなかった?」 「うん。いるけど」 「その妹さんの友達と仲良くなるとかどう? 妹さんも志望はN女子大でしょ?」 ムギちゃんの言葉に私は妙に不思議な感覚がした。 妹の憂は何かとお節介焼きで、高校時代も私のお世話をしてくれていた。 両親は海外や県外での仕事が多くほとんど家に帰らないので、家事はほとんど憂がしてくれていたんだ。 だから今度も私と同じ大学に来て、一緒に暮らすことになっている。 今は二月で、もうすぐ受験だ。 「憂の友達かあ」 私は漏らした。 確か、憂は夕食の席で友達の話をしていたことがあったなあ。 鈴木……なんとかちゃんと。 中野梓ちゃん。 「まだよくわかんないなあ」 その鈴木さんと中野さんも、N女子大が志望かどうかは知らないけど。 でも、なんとなく。 中野梓ちゃんは、来るような気がした。 本当に、なんとなくだけれど。 「私も、あの二人を見てたら帰りたくなったわ」 ムギちゃんは愛おしそうに窓の外を見つめた。 私をその視線の先を追うけれど、なんということはない車の往来がただあるだけだった。 そこに何かあるからムギちゃんはそちらを見たのではないのだろう。 きっと頭の中に何かを――誰かを想い浮かべていたんだ。 「恋人がいるんだ?」 「そうね。学校の先生よ」 意外すぎる言葉に私は声を上げた。 「えっ!? 桜高の?」 「ええ」 「もちろん女の先生だよね」 「当たり前よ」 ということは私も会ったことがある先生が相手なのかな。 そう思う前に、女の子同士の恋愛がとても大好きで、そして女の子同士の恋愛を何度も成就させてきたムギちゃん。 そのムギちゃん自身も、女の子同士の恋愛をしていたというのは驚きだった。 いや、予想できたかな。 取り残されたような気分になる半面、すごい、そしてなんて罪な先生なんだとも思った。 しかし誰なんだろう。 私は頭を悩ませて、できるかぎり出会ったことのある先生の顔を思い浮かべた。 でも、ムギちゃんと並んで映えるような人は一人しか浮かばなかった。 「山中先生?」 「すごい。正解よ」 ムギちゃんは小さく拍手した。 「なんでわかったの?」 「うーん、ムギちゃん合唱部だったし」 やっぱり、誰かと出会うというのは部活とか交友関係が大事だと思う 田井中さんと秋山さんはそうではなかった――というかあの二人はどうあってもくっつく運命だったと私は思っている。 けど、もし私、平沢唯が何かの部活に入っていたら、きっとそこで誰かと出会って恋をしていたんだろうなって。 だから、部活に入っていたムギちゃんは、そういう出会いがあったんだろう。 先生で思い当たるのは、音楽系統の部活の顧問をやっている山中さわ子先生しか思い浮かばなかったのだ。 美人だし、生徒の評判もいいし。 「唯ちゃんはすごいわね」 「うん?」 「なんでもないわ」 ムギちゃんは幸せそうに笑った。 恋をするって幸せなことだ。 私はそれを知らないけれど、誰かと出会うこともあるだろう。 そしたら、田井中さんと秋山さん――ううん、りっちゃんと澪ちゃんみたいな、あんなすっごい素敵で、愛し合ってて。 仲良くて、支えあえるようなカップルになりたいなあ。 それだけで、きっと毎日が楽しいんだろうなあ。 りっちゃんと澪ちゃんは、毎日すっごく楽しそうだもん。 今日だって、今頃二人は一緒にいるだろうなあ。 私とムギちゃんはまた、窓の外を見た。 「あら?」 「どうしたのムギちゃん」 「あれ、りっちゃんと澪ちゃんだわ」 私はムギちゃんの視線の先を目で追った。向かいの道を、手を繋いでいた。 幸せそうな笑顔で。 車の往来は激しいけれど、でも道を歩く人たちはみんな思い思いの時間を過ごしている。 カップルで歩く人もいれば、一人で歩く人もいる。 車に乗っている人だって、夫婦仲良く乗っている人も、家族で乗っている人も。 はたまた一人で乗っている人だっているんだろう。 世の中、それぞれの時間は動く。 私もムギちゃんも。 そしてりっちゃんと澪ちゃんも。 きっと今、生きているんだ。 「私たちは、幸せね」 ムギちゃんの言葉に私は、無性に感動した。 「そうだね」 私は返した。 「あんなにも幸せなカップル、そういないわよね」 「うん。りっちゃんと澪ちゃんは、最高の二人だね」 りっちゃんと澪ちゃんの幸せが、私たちの幸せになってた。 あの二人を見てるだけで、ふわふわしててぽわーっとするんだよね。 それぐらい、仲むつまじい相思相愛の二人なんだ。 見てたらこっちがニヤニヤしちゃうもん。 私たちは笑った。 恋の力は、きっと私たちをいつだって包んでいるだろう。 それは、どんな世界でも。 世界の全ての恋人へ。 お幸せに。 春はもう、目の前だった。 ■ 目の前にいる律と目が合った。 「澪?」 私はじんわりと頬が熱くなるのを感じた。 「な、なんでもない」 私は目を逸らして、ベースのチューニングの続きを始めた。 律の部屋には、もう慣れていた。 もうここは、私のもう一つの家みたいなものになってしまったから。 律と出会った四月に初めて泊まった。 あれは私が寝てしまったから泊まったとは言えないかもしれないけど、 でもあれ以来何十何百と律の家――正確には律のこのアパートに泊まった。 ほとんど私の下宿に帰らないこともあったぐらいだ。 もうここに移り住もうかと考えているぐらいである。 しかし、パパとママにどう律を紹介しようか。 私は床に座ってペグを捻り、チューナーを見ながらそう考えた。 律はと言えばすでにドラムの調整は終わり、立って私を見ていたり、 最近セッションしている楽譜を頭を抱えながら読んだりしていた。 私はチラチラとそれを見る。 私たちは恋人同士になっても変わらない。 そう思ってたけど……。 実際変わったなあと私は思う。 昨日『した』から、やたらと床は散らかっていて、それを見るだけで私は火が出そうなぐらい恥ずかしくなるのだった。 もし友達のままだったらあんなことはしない。 ああやって、布団の中で抱き合って、キスしたり、名前を呼び合って喘ぐようなことはしないだろう。 それをしたってことは、恋人になってるってことだ。 それは嬉しかった。 律に抱きしめてもらえること。 キスしてくれることも。 私の名前をいっぱい呼んでくれるようになったのも。 好きだって言いあえるのも。 本当に嬉しいことだらけ。 まだ夢なんじゃないかって思うぐらいだから。 私は幸せだった。 「おい、澪ー」 「えっ?」 「いつまでチューニングしてんだよー。早くやろうぜ」 「わ、わかった」 私はペグをすぐに捻って終わらせた。 立ちあがってストラップを肩にかける。 律は座って、軽くスネアを叩いたりバスドラのペダルを実際踏んでみたりした。 私もピックでとりあえず音階を弾いてみたりする。 ハイハットの高さを調節する律。 私はその横顔を、やっぱり何度も見てきた気がすると思った。 ふわふわ時間か。 あれにも書いたなあ。律の横顔。 恋人同士になって、いろいろ変ったって言ったけど。 やっぱり、あんまり変わってないかもな。 私は思わず笑った。 「どした澪」 「いや別に」 「なんだよ気になるだろー?」 「律ってかっこいいなあって」 「ちょっやめろよ……は、恥ずかしいだろ」 律は顔を真っ赤にして、口を尖らせた。 可愛い。 もっといじってやりたいところだったけど、さすがにいいかと思った。 律が落ち着いてから、私たちはセッションした。 楽しかった。 終わった後、私たちは駅前に行ってデートした。 デートとはいっても、やっぱりあんまり変わらなかった。 こうやって笑い合いながら駅前のデパートに行くのも何度もあったし、一緒に歩いたりご飯食べたりするのは経験済みだ。 ただ恋人同士なので、名前が『遊びに行く』から『デートに行く』に変わっただけ。 でも、やっぱり気持ちは後者の方が嬉しかった。 人目はばからず手を繋いで、人の往来の中を歩く。 商店街みたいな感じで、それなりに人が多かった。 「お腹すいたなあ」 律がお腹を撫でたので、私は尋ねた。 「そうだな。何か食べるか?」 「よし食べようぜ。えーと、どこかお店ないかな?」 「ってか律、お金あるのか?」 「ないんだよなあーこれが」 「……仕方ないな、私が払うよ。じゃあ喫茶店でいいか?」 「澪と食べれるならどこでもいいや」 こいつは本当に……そういうドキッとする言葉を度々言うなよな。 しかも臆面もなく言うもんだからこっちが気圧されるよ。 その笑顔も。 そんなこと言われたらもう私は……。 律と繋いでる手に、ドキドキして汗かいたかもしれない。 現に心臓はずっと高まりっぱなしだ。 それに加えてさっきの一言で、さらに熱が出る。 あーもう。 26
https://w.atwiki.jp/therays_ua/pages/91.html
イノセンスR/アンジュ 魔鏡技/術技魔鏡 鏡装 ★3~4装備 運用例魔鏡 術技 立ち回り 魔鏡技/術技 魔鏡 種類 魔鏡技 属性 MG 備考 報酬 天翔光波刃 光 100 通常 紅翼熾天閃 光 100 中央ターゲットで3体撃破可能。攻撃範囲がギリギリなのか、敵のサイズによっては漏れる場合がある。(ニンジャマスター×3等) 季節 蝶翼紙天照 光 80 麻痺付与。 クロスオーバー デッドオン・ストラテジー 水光 100 鏡装 種類 術技/秘技 属性 備考 第1 ホーリークロスセイクリッドクロス 光 第2 瞬迅閃烈破帰刃閃摂破 光 移動・すり抜け技。術連携時ダメージ軽減1000。 裏 聖煌輪セインツマーチング 光 バーストリミッツ 空襲刃月閃襲追刃 光 移動・すり抜け・着地技。単体だと移動距離は短い。 ★3~4装備 術技 属性 備考 光波刃 光 ヒール 無 閃光翔 光 移動・すり抜け技。 リザレクション 無 光波連刃 光 レイ 光 運用例 魔鏡 装備 魔鏡技/霊装魔鏡技 備考 メイン魔鏡 蝶翼紙天照 サブ魔鏡 紅翼熾天閃 術技 術技/秘技 備考 ホーリークロスセイクリッドクロス 秘技枠。 瞬迅閃烈破帰刃閃摂破 秘技枠。移動・すり抜け技。 空襲刃月閃襲追刃 秘技枠。移動・すり抜け・着地技。 閃光翔 移動・すり抜け技。 立ち回り 閃光翔と空襲刃のセットや瞬迅閃烈破で移動しながら攻撃。 秘技は主にセイクリッドクロスを使用し、即座に攻撃したい時は帰刃閃摂破を使用する。 紅翼熾天閃は3体撃破可能だが敵によって漏れることがある。 対雑魚に魔鏡技を使う場合は何回か試してどのパターンだと漏れるかある程度把握しておく。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17909.html
正座のまま、がっくりと頭を傾かせ前のめりに近い形になっている。 私は立っているので、頭を垂らしている澪の顔は見えないけれど、どう考えても寝ていた。 こんなにピクリとも動かないなんて、どう見たって寝ている。 私はゆっくりと足音を鳴らさないように近づき、DVDを止めた。 激しかった音が突然なくなるので一気に部屋はシーンとなる。 私は取り出しボタンを押してディスクを取り出すと、ケースに入れてパソコンの横に置いた。 エプロンを投げ捨て、澪の横に座る。 (……やっぱりつまらなかったか) 仕方ないよな。そりゃ……意味のわからない英語だし、澪みたいな女の子らしい女の子が、ザフーみたいなロック聞いたって興味は持ってくれないだろう。 それは偏見かもしれないけど、実際寝てるんだから退屈だったんだろうなあ。 私は、さっきまで澪と音楽の話ができるかもって内心喜んでたけど。 高校時代入ろうとしてた軽音部。バスケ部よりもやりたかった音楽。 結局廃部になって、バスケを選んじゃったけど。 でも、私は確かに音楽がやりたかったんだ。 澪となら、その楽しみを分かち合えるかもって思ったけど……。 それも無理かな。 (当然だろ) 私は座ったまま寝かしているのも何だから、澪を横に寝かせた。 (……) 澪は可愛らしい寝顔を見せる。 少しだけ口をあけて、スースーと寝息を立てていた。 無防備すぎる格好。 露出が多い格好というわけではない。 でも、澪が寝ているという事実が私の理性をザクザク突き壊してくる。 閉じられた瞳。 麗しいまつ毛。 ピンクの唇。 白い肌。 長い黒髪。 豊満な、胸……。 おかしい、おかしい。 やめろ。なんだよ痛いぞ胸が。 違う、そうじゃない! 何を考えてるんだ、私は。 澪の体を見て、顔を見て、今何を考えたんだよ。 胸が高鳴ってるなんて。 さっきと同じだ。 澪と見つめあって、上目遣いと唇に色気づいて。 私は何をしようとしたんだ。 (くそっ……) 私は立ち上がって、クローゼットに近づいた。クローゼットの下の棚には、確か薄めの毛布をしまっていたはずだ。 私は澪から逃げるようにそこへ向かった。 棚を漁って目的のものを見つけると、それを持って澪のところへ戻る。 澪の体をやけに意識する。 お風呂上りのように体がぼわっと熱くて、頭に血が上っているようにくらくらするのだった。 風邪をひいたときと同じだ。なんか意識がはっきりしないけど、でもなんかいつもよりも頭は冴えている。 そんな意味のわからない矛盾が、余計に私の混乱を助長する。 混乱なんてしていない。 だけど、でもどうしようもないくらいに澪を意識する。 さっき二人で話していたときよりも。 なんでだ。 寝ている澪を見て。 私は、私は――。 (…………) 自分が自分でよくわからないけど。 とりあえず澪に布団を掛けてあげた。 時計を一瞥する。 八時半。 このまま、そっとしておけば澪は今日は帰れなくなっちゃうかもしれない。 私が今起こせば、どうにかバスを捕まえれることだってできるだろう。 だけどここで起こしてしまったら、澪は……。 「ごめん」 私は、澪とずっと一緒にいたい、のかもしれない。 だから起こさないで、いいかな。 ● その後、律が晩御飯を作ってくれた。 それが本当においしかった。ママと同じぐらいおいしかった。 レストランに並んでいても違和感のない出来のハンバーグ。 律って、見掛けによらないなって思った。 すっごく明るくて、バスケ部だったみたいだし、一見家庭的には見えないのに。 でも中身は、とっても女の子らしいんじゃないかなって思った。 料理もできるし、頭もいいし、明るくて、友達が多くて……。 何もかも私と正反対なんじゃないかな。 でも、最悪な失敗もした。 律が片づけをしている間に、寝てしまったのだ。 もう最悪だと思う。律にも迷惑だっただろうし。 何より、律と一緒にいられる時間を自分から削ったのだから。 初めて行く友達の家。だから嬉しかったのに。 寝ちゃうなんてもったいない。寝ている時間、もっと律と遊べたはずなのに。 朝起きたら―― ■ 薄目で、辺りを見回した。 私はどうやらいつの間にか寝ていたようだ。 最初は壁に背中を預けて座り、寝ている澪の様子を眺めていた記憶がある。 でもそのまままどろみに沈むように記憶がポッカリとなくなっていた。 多分、眠くなって寝たのだろう。 そしてなぜか、体育座りの私に布団が掛かっている。 おかげで暖かいけれど、確かこの布団は澪に……――。 澪? 私は布団から視線を上げて、正面を見た。 寝ている澪を眺めるに最適な位置を選んで壁際に座っていた私。 だから正面には澪がいた。 だけど、寝てはいなくて。 少しだけ崩れた格好で座ったまま何かを見ている。 (……雑誌、見てるのか?) ぼんやりとする頭と視界。まだ眠気は収まらないし、状況を頭で考えるほど回転してはいなかった。 指先にも感覚はない。 わずかに開いている瞼だけが、今私が得られる情報を思考に与えていた。 澪は、雑誌を読んでいた。 ……あの雑誌は、ギグス、か? バンドスコアや楽器の奏法が載った雑誌……バンドなんか組んでないくせに調子付いて買った雑誌だ。 いやもちろんバンドだけじゃなくて、各楽器の情報もあるからドラムをやる参考にもなったのだけど……。 この位置からじゃ、よく見えない。 澪の顔も、垂れ下がった黒髪で見えない。 ……待てよ、ページが見えるぞ。 私は目を凝らして、驚いた。 ベース? でも、この位置から見えるのは……確かに、ベースの写真が載ってるページだ。 ギターの見間違えかもしれないけど、でも明らかにネックが長い。 ということは、澪は今、ベースのページを見てるのか? なんで? 音楽にさほど興味もなさげだし、個人差はあってもライブDVDを途中で寝ちゃうような澪のはずなのに。 それなのにどうして、今音楽雑誌のギグス……しかもベースのページを見てるんだ? ぺらぺら捲っている途中にたまたまベースのページを見つけたから読んでるってことだろうか。 いや違う。もう私が目覚めて一分ほどだ。 もし興味がなかったり流し読みの途中ならさっさとページを飛ばしている。 でも澪はそんなことせずに、じっとベースのページを見つめ続けていたのだ。 私は、壁掛け時計を見た。 六時半だった。 ……まだ寝れる――る? 六時半? え? さっき八時半だったよな。 つまり、え? もう一夜明かしちゃったってことか? だとしたらえーと、どういうこと? あと数時間で、講義が始ま……え? ということは――。 「澪……」 「あ、おはよう……律」 私が微妙に渇いた喉を震わせて名前を呼ぶと、澪はこちらに振り返った。 「……まさか、泊まったの?」 恐る恐る問う。 だって、朝の六時半に澪が家にいるんだぜ。 「……ごめん。起きたら、朝の五時だったんだ」 「……そっか。澪、よく寝てたもんな」 澪は雑誌を閉じて、それを元あった棚に戻した。 部屋の電気はつけっぱなしで、どうやら昨日からつけたままだったようだ。 そりゃ当然だ。私は全然寝るつもりはなかったのだから。 だけど澪も私も、お互い無意識のまま眠っちゃってたんだ。 だから電気がついたままで……。 澪は、私の家に泊まったんだ。 意識的には覚えていないけど。 でも確かに、澪は私のすぐ傍で……。 なんてことのないことだけど、それは私の胸を締め付けた。 それは痛いとか辛いとかじゃなくて、その事実というか結果が、どうしようもなく胸を震わせたのだ。 嬉しいのかどうなのかは判断がつかないけど。 一晩、一緒にいた。 一緒にいたんだ。 なんか、すごい。 「寝ちゃって、ごめんなさい……」 「ああ、いいよいいよ。起こさなかった私も悪いんだから」 「……本当に、ごめん」 澪は自分を責めているように悲しそうに目を伏せた。 澪は、私が澪を一晩泊めたことが迷惑なことだと思ってるんだろうか。 そんなことまったくないのに。むしろ泊まって欲しかったぐらいで……だからこそ、私は起こさなかったんだ。 起こせるのに起こさなかったんだよ。 「いいよ。それよりさ、朝御飯作るから!」 私は自分も澪も奮い立たせるように、思いっきり元気な声を張り上げて立ち上がった。 あと二時間ほどで講義は始まってしまう。 それまでに朝食を……今日は二人分作らなきゃいけないけど、基本的に簡単だから手間も掛からないだろう。 「あ、手伝う……」 「いいよ澪は。すぐできるし」 「で、でも……いろいろ迷惑掛けたし……できること、したいなって」 いい加減私をドキドキさせるのやめてくれないかな。 そんな声で頼まれたら。そんな視線で物言われたら、断れるわけないだろ……。 私は呆れて返した。 「……わかったよ。じゃあ一緒に何か作ろう」 「あ、ありがと……頑張る」 私たちは立ち上がって、キッチンに向かった。 普段通りに食パンや目玉焼き、ウインナーを作ったら二人でやる意味などない。 二人で協力して作れるようなものじゃないとな。となると、何が作れるんだろうか。 「澪は、得意な料理とかあるの?」 「料理自体得意じゃないから……」 「じゃあ作れるものを作ってよ。澪の料理食べてみたいって言ってただろ?」 「たまご料理しか、まともなものは作れないよ」 「いいよそれで! むしろ朝食にピッタリじゃん」 「そうかな?」 「じゃあ澪は何か作れるたまご料理を作ってて。私は……澪は、朝は和食と洋食どっちがいい?」 私は普段洋食……つまりさっきも言ったようにパンとウインナーとたまご料理一品という感じだ。 もちろん和食に比べると栄養価も低いしお腹はあまり膨れないからお昼にとてもお腹は空くのだけど……。 でも時間やコスト的な意味ではパンとそれらはとても便利だった。 澪は胸の前で手を組み、迷ったような素振りを見せた。 私はとりあえずもう一度答えやすいように言葉を促す。 「普段は朝食、どっちなの澪は?」 「パン……だけど」 「じゃあパンでいい?」 「うん」 「じゃあ私はパン焼くよ……あと、お風呂入る?」 私は何気なく質問した。 が、澪はものすごく驚いて仰け反った。実際に体が仰け反ったわけじゃないのだけど、見慣れない表情になった。 ピクッと眉をあげて目を丸くしたのだ。 「お、お風呂?」 なぜか顔を赤くしている。 「うん。だって私たち昨日寝ちゃってお風呂入ってないじゃん。だから今から沸かそうと思うんだけど」 普段澪がいつ頃お風呂に入っているかは知らない。 でも私はといえば普段は夜の十時頃に入っていた。 朝にお風呂は慣れてないかもしれない。 「え、でも……迷惑じゃない?」 澪は昨日から迷惑迷惑言っている気がする。 当然だと思う。 澪は……私にオススメの本を買ってくれた時、約束を破って私に嫌われたくなかったと言っていた。 私はその言葉を聞いて、嬉しかったような寂しいような微妙な気持ちになってしまったのだ。 私は澪を嫌うことなんてないのに。 だけど、もしかすれば嫌われるかもという気持ちが澪にあるんだって。 「迷惑じゃないよ。むしろ楽しいぐらいだよ」 それは純粋な気持ちだった。 私は、澪と少しでも長く一緒にいたいという気持ちで澪を起こさなかった。 お風呂に入れるぐらい、なんてことない。 「そ、そう……?」 「うん。じゃあ、澪は料理に集中してて」 「わかった」 澪は置いてあったボールにたまごを割って、菜箸で溶かし始めた。 見たところ卵焼きのようだけど、別の誰かの卵焼きなんて新鮮で楽しみだ。 自分のとは隠し味も調味料の量も違うだろう。他の誰かに料理を作ってもらうなんて母さん以来かもしれなかった。 私はパンを二枚袋から取り出しオーブンレンジに入れた。『トースト』のボタンを一回押すだけできちんと焼ける。 便利な世の中になったもんだなあ。私が小さい頃は、あの焼きあがったら跳ね上がるオーブンだった気がする。 オーブンレンジの扉を閉めてスイッチを押し、その場を離れた。 お風呂の部屋に入って、浴槽は一日使っていないので完璧に乾いていた。 私は一度丁寧に浴槽を洗い、蛇口を捻ってお風呂を溜め始める。溜まるのは十五分後くらいかな。 ちゃんとお湯が出ていることを確かめると、私はお風呂場を出た。 澪は、まだ作っている。だけど油の跳ねるような綺麗な高温や、たまごのいい匂いがし始めていた。 本当に料理が苦手なのだろうかと思うほど、違和感のない佇まいをしている。 私はそろっと横を通り抜け、冷蔵庫まで近寄った。 ヨーグルトと、バター、チーズを取り出しておく。 澪の横顔は一生懸命だった。 なんか、同棲してるみたいだ。 こんなこと思うの、澪に迷惑かなあ。 ……って私も澪と同じじゃん。相手の迷惑を気にしてるじゃないか。 ● 朝起きたら、律はまだ寝ていた。 私は目が覚めてしまったので、雑誌を読んだ。 実は、音楽にまったく興味がないわけじゃなかった。 律はたくさんDVDや音楽雑誌を持っているみたいので、音楽が好きなんだろう。 特にドラムの雑誌が多いから、ドラムをやってるのかな。 ということは、律はバンドとか組んでるのかな。 正直言うと、律が他の人と仲良くやってるのを想像すると胸が痛いよ。 こんなこと今までなかったのに。 律がドラムなら、同じリズム隊のベースをやってみたい気もする。 朝食は、私が作った。 律に卵焼きを作って―― 10
https://w.atwiki.jp/1548908-tf3/pages/44.html
未整理タイトル:PSPのUMDディスクでカードを入手 被ってたりしたら消してください(略語が多くて不明なのも含み) あくまで未整理タイトルなので調べて確実なのは各該当ページに 反映済み作品の再掲載がよく見られます、貼る前に各ページで確認をよろしくお願いします 11/27 20 30 はっきりわかるものだけ行別ページに移しました ゲームタイトル 入手カード(通常版) 入手カード(ベスト版) カード名 STAR WARS BATTLEFRONT RENEGADE SQUADRON(輸入版?) ファイヤーボール もじぴったん大辞典→ワームホール3枚 脳力トレーナーポータブル(1の方)→チェーンマテリアル3枚 イノセントライフ 新牧場物語 リバイバルスライム いただきストリート ポータブル ディノインフィニティ ACE COMBAT X Skies of Deception ローガーディアン ウイイレ9UR(SAMPLE) マッド・リローダー GTS VCS 日本版 パワー・ゾーン GTS VCS 日本版 バーグラー GTS LCS 北米版 レッグル ラチェットクランク→キャッスルゲート (特殊?? ポンコツ&源さんの体験版→メタル化魔法反射甲 R-TYPE&マワスケス→E・HEROエアーマン 空の軌跡マテリアルコレクションmini(空の軌跡セットの特典)でヌビアガード 手持ちゲーム ウィザードリィエンパイア 魔貨物車両ボコイチ カルネージハート 吸収天児 ダブルキャスト デスティニー・ミラージュ ホームスター エーリアン・ハンター ギルティギアイグゼクスアクセントコアプラス ミドル・シールド・ガードナー
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17904.html
● 澪ちゃんは読書が好きなようだ。 私が講義室に行くと澪ちゃんはやっぱり先についていて、いつもの一番前の席で一人座って読書している。 文庫本を細くて長い指で支えて、麗しい横顔と瞳でそれを読んでいる。 私はそれに見惚れるしかない。 「おはよ、澪ちゃん」 「あっ……お、おはようございます」 挨拶すると、澪ちゃんは顔を上げてぎこちない笑みを作ってくれる。 愛想笑いなのか、それとも本当に笑ってくれてるのかわからないけれど。 できれば後者であってほしかったし、少しでもいいから私に心を開いてくれてるといいなって思った。 澪ちゃんの隣に座って、頬杖を突く。 「ねえ、何読んでるの?」 「えっ……あ、いや……その」 当然の反応だ。 あんまり期待してなかった。今までも質問してもすぐに会話が途切れちゃうから。 だから今度も同じように、ただちょっと焦っちゃう澪ちゃんの姿を見てみようかな、というぐらいな軽い気持ちだったのだ。 が。 バッと私の目の前に、澪ちゃんは読んでいた本を突きつけてきた。 澪ちゃんは顔を真っ赤にして目を閉じている。 えーと、テレビで良く見るバレンタインチョコを渡す時の『受け取ってください!』みたいな図だった。 う、受け取っていいのかな。 「あ、えーと。ありがとう」 私は澪ちゃんのいつもと違う大胆な反応に驚きつつも喜んだ。 澪ちゃんの不器用な差出しに応じる。 突きつけてきた本を受け取って、パラパラと最初の数ページをめくってみた。 タイトルと目次。どこかで聞いたことがあるようなタイトルと作者だ。 読書自体そんなにしないから覚えているわけがないけど、でも私にでもタイトルがわかる作品ってことはそれなりに有名な本なのかな。 「澪ちゃん、何かオススメの本とかない?」 「えっ……あ、えっと」 読書が好きなら、何か教えてもらいたかった。 もしオススメの本があったとしたら、それを貸してもらったりして共通の話題が増えたりするし。 澪ちゃんも好きなことなら語りやすいんじゃないかなと思ったのだ。 予想外の質問だったのか、澪ちゃんはやっぱり不安そうにそわそわして目を逸らす。 私は唐突過ぎたことに少し反省して、ちょっと言葉を付け加えてみた。 「私あんまり読書が得意じゃなくてさ。初心者にもオススメの本とかないかな? できれば澪ちゃんが好きな奴で」 「……『――』、です」 澪ちゃんは、恥ずかしそうに本のタイトルを口にした。 見事に知らなかった。 でも、教えてくれたということは私を喜ばすのに十分な理由だった。 「面白そう! 明日……は、土曜日だった。じゃあ、月曜日持って来てよ! 読んでみたいな」 読書が好きじゃなくても、澪ちゃんが好きなら読んでみたい。 それで一緒に、物語の話をしてみたい。 一緒の物が増えていくって、きっと楽しいんだろうなあ。 「じゃ、じゃあ……持って、きます」 「うん、よろしく!」 ちょっとだけ澪ちゃんの顔が綻んだのを、見逃さなかった。 少しは。 少しはさ。 距離、縮まってるのかな。 ● 4月25日 晴れ やってしまった。変な子だと思われたかな。 恥ずかしくて無理に強引に本を突き出してしまった。 そこは失敗だった。 でも、好きな本を貸す約束をした。 嬉しかった。そんなの初めてだったから。 ―― ● 「やっべー。晩御飯の材料がないや」 私は冷蔵庫の中を覗いて、開口一番そう言った。 あーくそ、昨日の時点で気付いとくべきだったなあ。 まさか野菜がちょっとしかないなんて。 これじゃ野菜炒めですらまともに作れないぞ。 炊いたご飯だけでなんとかするしかないのかも。 「明日は土曜日か……」 冷蔵庫を閉めて、壁に掛かっている時計を見た。 時刻は六時手前。澪ちゃんと別れてからもう一時間ぐらいかな。 講義が終わって、少しだけ澪ちゃんと話して。 それで帰って、少しだけ昼寝したんだっけ。 私はあんまりはっきりしない記憶とぼやっとする頭を回転させる。 息を吐いて、後頭部をかいた。 細かいことはいいか。近くのコンビニに行って適当に弁当でも買って食べる事にしよう。 明日はちょうど土曜日だから、駅前のデパートにでも行って食材やらなんやらを買い込まなきゃなあ。 投げ捨ててあった鞄を手にとって、歩きながら中を確認する。 財布はちゃんと入ってる。小銭もちょっとぐらいは入ってるだろう。 弁当代ぐらいは常に入ってるようにしてるし。 外に出た。 微妙に寒かった。 私は下宿である二階建てのアパートの二階に住んでいるので、一番端っこの階段から降りる必要がある。 実家は当然一戸建てなわけだから、この動作にすら最初は慣れなかったもんだ。 今ではもう軽々しいけれど。 階段を下りて、歩き出す。 閑静な住宅街と言えばいいけれど、実際住宅街ばかりじゃない。 まあ結構田舎っぽい風景だった。 もちろん駅前まで行けばかなり都会の風景に様変わりする。 でもこの下宿の辺りは少しばかり閑散としていた。 大学までは徒歩で二十分ほど。目指しているコンビニは徒歩十分だ。 大学とは逆方向なので学生がコンビニに溢れているということもあまりない。 下宿の近くにコンビニがあるのはかなり助かった。 歩いていると、否応なしにいろいろと考える。 澪ちゃん今頃何してるんだろうなあ、とか。 最近は隙間さえあれば澪ちゃんのことばっかり考えてる気がする。 まあ友達になったばかりで、どうすればもっと仲良くなれるのかなあなんていろいろ考えてみたりするのが要因かもしれないけど。 でも、それだけじゃなくて。 なんか仲良くするしないは関係なくて……もっと、なんか言いようのない高揚っていうか。 (……なんだろうなあ、この気持ち) ふわふわっとしてるんだよなあ。 でもズキズキするし。痛みもするし。だけど嫌な痛みってわけでもない。 別れ際が寂しかったりもすれば、夜中に急に澪ちゃんに会いたいなって思ったりもする。 それがどういう感情なのかも理解できないけど、でも確実に澪ちゃんのことばかり考えているのは確かだった。 よくわからない。 いろいろと経験したことのないことが多すぎる。 ……コンビニが見えた。 澪ちゃんのことを考えるとなんか胸が痛いので、とりあえずさっさと弁当を買ってきた方がよさそうだな。 減ったお腹もいい加減限界だ。 私は暗い中、一際輝くコンビニに向かって走り出した。 ● ――嬉しかった。そんなの初めてだったから。 だけど私はまた馬鹿だ。 その約束の本を実家に置いてきてしまったみたいだ。 せっかく田井中さんと約束したのに。 明日は土曜日だから、駅前のデパートに買い出しに行く。 その時ついでに書店でその本を買ってこよう。 約束破りたくない。 晩御飯は―― 最近書くスペースがない。田井中さんのことを書きすぎかな。 でも、書きたいんだから仕方ない。 ■ 駅前までは徒歩だとさすがにかなり時間が掛かる。 徒歩で行けば四十分ほどになるんじゃないか。 別にそれはそれでいいのだけどさすがに大変だ。 しかも今日の目的は食材の買い出し。どうしたって荷物は多くなる。 それを帰りに四十分間持って歩くというのはなかなか重労働だろう。 そこで今日はバスを使うことにした。大学前のバス停から駅方面へとバスは走る。 家から出て一旦大学前まで行き、そこから駅前まで行く方が徒歩よりは楽だった。 私は今、大学前のバス停で待っている。 そのバス停からは大学の入口が見えていて、ときたま学生が入っていくのが見えたりする。 講義がある学科があるかもしれないし、サークルだったりがあるかもしれない。 それぞれの時間が土日にもあるんだろう。 私の学科は土日は講義はないし、私はサークルにも入っていないので土日は暇といえば暇である。 まあDVD見たり、趣味のあれをちょっとやってみたりという程度だった。 でも大抵は土日は寝てばっかりだ。 腕時計を見る。九時二十三分。そろそろか。 それから少ししてバスがやってきた。 気の抜けるようなぷしゅーという音と同時にドアが開く。中からまず私と同い年ぐらいの若い人たちが出てきた。多分大学に行くのだろう。 なんか皆大学に行くのに私はお休みですいませんというような申し訳なさも一瞬出てきたけど、皆が皆楽しそうにしててそれもなくなった。 高校よりも比較的自由だし、皆サークルとか楽しいんだろうなあ。 全員が降りたのを確認してバスに乗り込む。席はかなり空いていて、適当なところに座った。 私の後ろからはおばあさんと、女の人が入ってきて、やっぱり思い思いのところに座る。 私は窓の縁に頬杖を突いて、景色を見つめることにした。 発車と同時にガタンと大きく揺れるけど、私の体は揺れなかった。 この土地に来てもう三週間になるか。 家と大学の二十分間の景色は、見慣れた。 あと、駅前に一度だけ徒歩で行ったことがあるけど、そのときの景色もなんとなく覚えてる。 だけどバスで駅前まで行くのは初めてだった。 がたがた揺れる車体。景色はそれでも流れる。 (そういえば……) 澪ちゃんって、バスで大学に来てるんだっけ。 私はバスの中を見回した。つまりこのバスで澪ちゃんは毎日家と大学を行き来してるんだよなあ。 そう考えると、やっぱり澪ちゃんと何かを共有できてるのか持って思えて少しだけ嬉しくなった。 「……あはは」 呆れた。 また澪ちゃんのこと考えてるよ……。 自分で自分を笑った。 景色は少しずつ、家が増えて。 ビルも増えてきた。 デパートの中は、まだ開店して一時間だからかそれほど混み合ってはいなかった。 基本的にデパート内のスーパーはいつ行ったって人で溢れている場合が多い。 でも今日はそれなりにいるかな、という感じである。 私はとりあえず野菜や肉のコーナーを回ることにした。 これは必要かな、というものを値段や量、賞味期限を考えて買い物カゴに入れていく。 重いものは下、軽いものは上。 まだカゴの段階ではあるけど潰れないように注意しながら入れる。 私は『今晩はこれを作ろう』とか『今度はあれを作ろう』という、何かを目的にした買い出しはしなかった。 それだと計画的でうまく消費できるけれど、どちらかといえばその日の気分で食事を決めるほうがいい。 だから適当に好きな食材や、バランスや栄養を考えて食材を買っておく。 それで保存しておいて、いざ食事を作ろうという時に『これとこれがあるならこれを作ろう』と、あるもので何かを作るほうが性にあっていた。 うん、非難されそうだ。 賞味期限も切らしやすいし。 (よし、こんなもんか) カゴがいっぱいになって、食材が偏りすぎてないかを確認する。 肉系、野菜系……あと、その他諸々。魚や肉は早いうちに食べちゃった方がいいな。 野菜もそれほど長くは持たないだろうから、まあもって来週だろうか。 毎週ここに買い出しに来た方がいいかもしれない。 少し重いカゴを持ってレジに並ぶ。時刻は十一時前で、レジは少し込んでいた。 どうやらスーパーの中を回っている間に結構時間が経ってたみたいだ。 見れば店内はそれなりに人が増えていて、人ごみとまでは行かないまでも人で溢れていた。 私の順番が回ってくる。カゴを台に乗せて、レジの女の人がピッピッとカゴの中の物を機械に通し、商品名を口に出していく。 私は財布を取り出して、それをじっと見ていた。 目の前の表示画面の金額がぽつぽつ上がっていく。 ふと向こう側を見た。 ここはデパートの中なので、スーパーから出ればすぐそこは別の店舗だ。 デパートっていうかショッピングモールっていうか。ここはスーパーの区画。 向こう側に出れば服屋さんだったり靴屋さんだったり。いろんなお店がずらっと向こう側まで続いているのだ。 ここは一階で、二階に上がれば書店だったりおもちゃ屋だったり、やっぱりいろんな店舗が連なっている。 二階に上がるための、エスカレーターがそこにある。 そのエスカレーターの途中辺りに、長い黒髪の女の子がいた。 ……もしかして。 (澪ちゃん……?) その女の子――もしかして女の『子』じゃなくて、普通の女性かもしれないけど、でもここからでも若く見え……あ、見えなくなった。 「二千八百六十円になります」 「あっ、えっはい」 私は呼びかけられて、慌てて財布からお金を出す。千円札を三枚と、十円。 店員さんは確認の言葉と同時に器用に素早くレジスターのボタンを押し、お釣りを差し出してくる。受け取って、カゴを持ってレジから離れた。 買い物袋に詰めるスペースのテーブルまで移動して、食材を袋に詰める。 あー、エコバッグ持ってくるんだった。まあ仕方ないか。 とりあえず潰れてもよさそうな物、箱に入っているものを底の方にいれて、肉や野菜の軽めな物を上に置いて行く。 なぜか急いでいた。 さっき見たエスカレーターの女の子。 もしかして、澪ちゃんだったりして。 そんな期待があったからかもしれない。 袋は一袋だけで収まった。 片手にそれを持ったままエスカレーターを上る。 もしかして澪ちゃんだったら、というかまあ澪ちゃんであったらいいなあという願望に変わっていた。 土日は会えないからちょっと寂しいと思っていたので、まさかばったり会えるなんてすごい、と勝手に気持ちが高ぶっていた。 澪ちゃんだったらいいなあ、なんて。 馬鹿か私は。 二階は専門店街のように結構いろんなお店が揃っている。 でもなんかいかにも都会の子が行きそうな高級感溢れるお店だったり、高い靴が揃ってたりするようなお店が多かった。 澪ちゃんはそういうのあんまり好きそうじゃないな。偏見かな。 となると澪ちゃんが行きそうなのは書店か。 私はそう思って書店の区画へ行ってみる。さすがデパート、それなりに広く人も結構入ってる。 皆雑誌を立ち読みしてたり、文庫本のコーナーを歩き回ったり。私はその人たちの中で長い黒髪の人を探して回った。 綺麗な黒髪は目立つからすぐ見つかるだろう。そう思った。 だけど、いなかった。 (あれー?) 見間違いだったのかな? 澪ちゃんに似てただけで違う人だったとか? でも、確かに長い黒髪の子は見たんだ。 書店には澪ちゃん見間違うような長い黒髪の人はいない。 澪ちゃんじゃなかったとしても、それに似たような長い黒髪の人がいるはずなのに。 でもここにはいなかった。ということは他のお店か。 でも二階の他のお店ってブランドのお店やゲームセンターとかぐらいな気が……。 でも人は見掛けによらない。 澪ちゃんは引っ込み思案に見せかけて実は結構ブランド物の高ーい服とか持ってたりするかも知れないぞ。 荷物を提げたまま二階を回るのは大変だ。 私はそう思って、二階の端っこのエレベーターやトイレがあるような一画まで行った。 そこにはコインロッカーがあって、重い荷物を一旦置いておくのに便利だ。 重い荷物を持って歩き回るよりか、澪ちゃんがいるいないに関わらず身軽なまま歩いたほうがいいだろう。 ところが。 コインロッカーの近くまで来た時。 そこで。 澪ちゃんが男に絡まれていた。 5
https://w.atwiki.jp/takarazima/pages/985.html
1 マイネルチャールズ 2 ダイワワイルドボア 3 ノットアローン 4 ダイバーシティ 5 ナリタダイコク 6 コンベンション 7 キングスエンブレム 8 フサイチアソート 9 タケミカヅチ 10 キングオブカルト 11 シルクマンハッタン 12 ネオスピリッツ 13 ロードニュースター 14 クリスタルウイング 15 アイティトップ 16 ドットコム セントライト記念
https://w.atwiki.jp/eldersign/pages/1349.html
無邪気な攻撃で相手を油断させる術式。相手のヘイト上昇が低い ステータス 効果 攻撃 属性 冷気 タイプ アクティブ ターゲット 近単敵 ソース 攻撃 対象 HP レベル 係数 反復 命中 クリティカル ディレイ 隙 リキャスト Lv1 80 1 100 0 0 0 4 Lv10 (係数) (命中) (ディレイ) 属性強化 状態変化 ファミリー タイプ 所持モンスター ディープワン・チャイルド コメント 名前 コメント 冷気 攻撃
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17901.html
<第一部・登場人物> 田井中律……N女子大学一年生・第一部の主人公。 秋山澪……N女子大学一年生 ××……N女子大学一年生・律の友人の一人 □□……N女子大学一年生・律の友人の一人 <プロローグ> 「律、今何か聞こえなかったか?」 私は立ち止まって、隣を歩いていた律に言った。 「――澪も、聞こえた?」 律は不可思議そうに眉をひそめながら私を見た。 ここは学校へ行く途中のただの道だ。 周りには誰もいない。 道の随分先には別の生徒も見えるけれど、でもここまで言葉が聞こえるような距離じゃない。 私はベースを背負い直した。律の鞄から、ドラムスティックがはみ出している。 これもいつもの光景だし、普段と何ら変わりはない。 でも確かに、今。 声が聞こえたんだ。 「まさか、幽霊だったりしてー!」 「お、や、やめろって。こんな朝からそんなこと……」 律が高らかに私をからかった。 私はいつもなら、ビクビクと震えるところだったけれど、不思議とそんな感じになれなかった。 さっき耳に聞こえた、確かな感覚と言葉が、私の体に爽やかな解放感を与えていたからだ。 「……律」 「んー?」 「私たち、ずっと一緒だよな」 「何言ってんだ? 当たり前だろ?」 「本当?」 「ああ。一生離さないからな」 律は少し照れながら白い歯を見せた。 私は安心した。 でも、なんで私はそんなことを律に訊いたのだろう。 一瞬前の台詞なのに、なぜかよくわからなかった。 それよりも、謎の声が引っかかる。 「律も、聞こえたんだろ?」 「聞こえたけど、確かにどこから聞こえたんだろう」 私と律は空を見上げた。 確かに、聞こえたんだ。 囁くような、でも何かとっても誇らしいような声でさ。 ――仲良くやれよ。 それは、私の声にも、そして律の声にもよく似ていた。 <第一部> 昔から、一人ぼっちの子を放っては置けない質だった。 友達はそれをお節介焼きだねとか、余計なお世話じゃないのと口々に言うのだけど、実際気になってしまうのだから仕方が無い。 小学校の時も中学校の時も、決まってクラスには一人ぼっちの子がいて、寂しそうに休憩時間を過ごしている姿が目に入った。 私はそれがとても嫌で、よく昼休みにはそういう子をドッジボールに誘ったりした。 だって、一人って悲しいじゃん。 私は、自分で言うのもなんだけどとても明るくて、遊ぶのが大好きな子だった。 だから休み時間には男の子に混じって球技をやることも多かった。 さすがに中学になればそういうことはなくなったけど、でも元気に行くのが私のモットーでもあったからそれなりに楽しくやっていた。 でも一人ぼっちの子は、楽しくないんだろうなあって。 私がたくさんの人に囲まれて笑って過ごしている時、あの子やあの子は寂しく一人で本を読んでる。 仲間と楽しく笑ってる時、ふと見ればそんな子がいる。無表情もいいとこの、暗い顔で。 それが、嫌だった。 一人でいることの選択をしたのは、その子達自身なのかもしれない。 私たちみたいな楽しく生活してる人たちとは、あんまり仲良くしたくないと思っているかもしれない。 それとも、誰かと話すのが苦手だったり、性格的にそういうのがダメなだけかも知れない。 いろんな理由で、誰かが一人ぼっちになってる。 だからって、私はほっとけなかった。 一緒に遊ぼうよって何人の一人ぼっちにも声を掛けた。 大抵の人は怖がったり、ビクビクしながらも一緒に遊んでくれた。 昼休みのドッジボールに誘ったり、大縄跳びに誘ったこともある。 一人ぼっちだったから、誘って一緒に遊んで。 だけど、次の日になったら――。 次の日になったら、その子たちはまた一人ぼっちを選んじゃうんだ。 昨日一緒に遊んだ子も、次の日は一人で本を読んでるんだ。 だから、私は怖くなる。 私が一人ぼっちの子を遊びに誘ったり、話しかけたりするのは。 もしかしたら、その子達にとってうるさいのかもしれないって。 だけど、嫌なんだよ。 皆で楽しくやってたいんだよ。 私が笑ってて、誰かが笑ってないなんて、嫌なのに。 それを押し付けるのは、自己満足なのかな。 ……―― 「――……りっちゃーん」 友人の声で、目が覚めた。 どうやら寝てしまっていたらしい。 顔を上げると、講義室からぞろぞろと学生たちが出て行く様子がまず目に入った。 私は机に伏せて寝ていたようで、その私を数人の友達が囲んでいる。 「もう講義終わったよ」 「……寝てた」 私は寝起きで重い体だったけど立ち上がり、机の上の筆記用具やルーズリーフをまとめた。 それを手に抱えると、私が起きるのを待ってくれていた友人三人の輪に混ざる。 それから誰かが話題を吹っかけ、それについて話しながら私たちは講義室の入り口へ向かった。 ただ寝起きで頭がぼうっとしていたので、話題に入れなかった。 「――で、その時××ちゃんがさー!」 「だ、だって仕方ないじゃない! それに□□ちゃんもそうだったでしょ?」 「それはそうだけどさあ。ジュースがバーッってなったんだよね。それでね」 「意味わかんないよもう」 私たちはそんな馬鹿な話をしながら、入り口から出る。 ただ私は口も頭も重くて、ただ話を聞いているだけに留まっていた。 その四人の中で最後に講義室を出た私。 さっき目を覚ました時たくさんの学生が講義室を出て行っていたので、多分私が最後だろうと思った。 最後に出る人は電気を消せと言われていたので、私は一応確認のために振り返ってみる。 私はハッとした。 (……まだ、人がいたのか) 講義室は、よくテレビなんかで見るようなそれとほぼ同じだった。 規則正しく並んだ机とイス。長いホワイトボード。 さっきまでそこで、長ったらしい教授の話を聞いていたんだ。 寝てしまったけど、でも大学生としては普通の毎日だ。 私は息を止めた。 その講義室の一番前の席。 そこに、まだ誰か座っていた。 長くて綺麗な黒髪。 寸分狂いもなく、完璧で端整な横顔。 そんな麗しい雰囲気を醸す女の子が、まだ座っていた。 私は壁のスイッチに手を添えたまま、数秒――いや数十秒、その子を見つめていた。 (……やっぱり、綺麗だな) 「りっちゃーん。何してんのー?」 呼びかけられて、我に返った。 「あ、待てよ!」 私は廊下に出て先に歩いていっている友達を、そう叫びながら追いかけた。 あの子を、入学初日から何度目で追いかけたのだろう。 ● 4月21日 晴れ 今日初めて課題が出た。来週の水曜日提出らしい。 大学入学のお祝いに買ってもらったパソコンを使ってみよう。 まだ使い方がよくわからないから、計画を立てなきゃいけない。 手帳に計画を書き込むことにする。 晩御飯は野菜を適当に炒めて食べた。おいしくなかった。 そう考えると、ママはとっても料理上手だったと思った。 私はこれから四年間、自炊しなきゃいけないんだ。 ママの大変さが身に染みた。 料理ができるって、本当に尊敬する。 大学に入学してもう十日と少し。 講義は大変だけど、なんとかなりそう。 ■ N女子大の食堂で、私を含む四人は席について食事をしていた。 お昼時なので当然学生は多く、食券の券売機には長蛇の列ができている。 カウンターに置かれている出来上がった料理を取りに行く人、友達と一緒にやってきた人……いろんな人がそれぞれの時間を楽しんでる。 ざわめきはとても大きくて、少しばかり耳障りだ。 ただ、友達との会話に集中するとそれは気にならなくなるので、私たち四人はやはり他愛もない話を続けている。 こうやってここで食事をするのも少しずつ慣れ始めていた。 私は日替わりランチを食べている。友達三人もそれぞれ好きなものを食べていた。 一つの話題が途切れた時、私は兼ねてから気になっていたことを三人に尋ねてみようと口を開いた。 あまり気張らず、あくまで『ふと思い出したんだ』というような素振りで声の調子を落ち着かせる。 「なあ、あのさ。聞きたいんだけど」 「うん?」 友人たちの視線が私に集まる。 「あの、いっつもさ……講義の時、一番前の席で受けてる髪の長い子、いるじゃん」 昨日、講義室から出ようとした時、まだ残っていた女の子。 綺麗な、長い黒髪の子。 別に外見だけが気に掛かってるわけじゃない。 そりゃ確かに美人だけれど、それだけじゃないなんかよくわからない引力みたいなのが働いているような気がした。 昔っから、一人ぼっちはほっとけない。 「ああ、あの子? いっつも一人でいる子だよね」 いきなりそんな反応をした友達の一人。 自分のことではないし、別にあの子が身内なわけでもないのだけど、どういうわけかズキッとした。 『一人ぼっち』……自分でさっきそう形容したくせに、誰かが口に出すと、まるで自分に言われたかのように少しだけ痛かった。 「あの子がどうしたの?」 「いや、名前知りたいんだ。話しかけてみたくてさ」 意外とその言葉はあっさり出た。 話しかけてみたいって言うのは、結構純粋な気持ちだった。 友達になってみたいし、いっつも一人だから寂しい思いをしてるんじゃないかって気もするのだ。 「へえー、りっちゃんってそういう人ほっとけないタイプなの?」 「わ、悪いかよ」 「今時珍しいなあ。りっちゃんみたいな子そういないよ」 友達皆は笑顔で感心するように声を漏らした。 聞けば、あんまり一人ぼっちの子に話しかけようとする人はあまりいないようだ。 彼女たちと私の出身は全然違うけど、やっぱり何処の県にも高校にも一人ぼっちはいて、誰ともかかわらず生活している人が居たようである。 だけど、そんな子に話しかける人なんてそうそういなかったらしい。 「珍しいのか? 私は昔からそうしてきたんだけど」 でも、実際、それで得られたものは特に無い。 あるのは一時の楽しさと満足感だけだった、気もする。 それもわがままかな。 「話しかけなくてもいいんじゃないの? 多分ああいう風に誰とも関わらずに生活してる子って、私たちのことあんまりいい目で見てないんじゃないかな」 友達の一人が、ちょっと悲しそうに目を伏せつつそう言った。 私はよく意味がわからなかった。 わかりそうだったけど、でも、自分で考えをまとめるのが無理そうだったので、言葉を促す。 「つまり?」 「見下してたり、とか?」 その時、友達の一人の携帯が鳴って、話題は途切れた。 ……見下す、か。 入学式から度々あの子を見てきたけど、全然そんな様子はなかったと思う。 いっつも表情はなくてクール。怒っているような表情というわけでも、微笑んでいるというわけでもない。 ただただ冷静に。その場しのぎの冷静沈着な態度を取っているように見えた。 でも、一瞬たりとも冷たい視線を見せたことは無いんだよ。 そんな小説やドラマで見るような、悲観的な空気をあの子から感じないんだ。 私たちとの温度差があっても、だからって見下すような。そんな子じゃないと思うんだ。 なんでそんなこと、赤の他人の私が言えるかってわかんないけど。 でも、なんかそういう感じだし。一度も話したこと無いくせに、たまに目が合う程度のくせに、あの子の名前もわかんないくせに。 一週間ちょっとたまにあの子のこと見つめてた程度でわかったような気になってる私。 でも、なんか不思議だなあ。 他人って気がしないんだよな。 「それでさ、あの子、なんて名前なの?」 2
https://w.atwiki.jp/molf/pages/61.html
デカダンスRPGイノセンス オンライン用テキストキャラクターシート ──────────────────────────────────────── PL: ──────────────────────────────────────── 「(決め台詞)」 キャラ名 : 年齢 : 性別 : 堕落レベル:0/00〈 堕落確定レベル 〉 権力レベル:0 学歴 : 境遇 :〈〉 階級 :-階級 家柄 :-階級 (学歴:-教育) 運勢 : 宝物: 魅力 :《》《》《》 嗜好 :《》《》《》 性癖 :《》《》《》 経験点 :0 ──────────────────────────────────────── 《 命運:00 》《 穢れ:00 》《 所持金:00 》《 経験点:00 》 ──────────────────────────────────────── 《 能力値 》 〈 能力合計値【000/000】成長限界合計値 〉 【器用: 】【機敏: 】【体格: 】【知力: 】 【意思: 】【権力: 】【財力: 】 ──────────────────────────────────────── 《 罪 》 【憤怒: 】【怠惰: 】【傲慢: 】【暴食: 】 【色欲: 】【強欲: 】【嫉妬: 】 ──────────────────────────────────────── ■ 装備品・所持品・乗物 《武器》 【 素手 】 種別:近接片手 価値:-- 重量:-- 射程:0PT 威力:0 備考:素手攻撃 【 - 】 種別:近接両手 価値:00 重量:00 射程:0PT 威力:0 備考: 【 - 】 種別:射撃両手 価値:00 重量:00 装填:0 射程:0~0PT 威力:0 備考: ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 防具 》 【 衣装: - 】 価値:02 重量:00 備考:なし 【 鎧: - 】 価値:00 重量:00 備考:なし 【 盾: - 】 価値:00 重量:00 備考:なし 【衣装】防御:【腕部】- 【脚部】- 【急所】- 【頭部】- 【鎧 】防御:【腕部】- 【脚部】- 【急所】- 【頭部】- 【盾 】防御:【腕部】- 【脚部】- 【急所】- 【頭部】- ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 所持品 》 種別:消耗品 【 - 】 価値:00 重量:00 備考: 種別:非消耗品 【 - 】 価値:00 重量:00 備考: 種別:装身具 【 - 】 価値:00 重量:00 備考: 総合重量:00/00(体格×2) ──────────────────────────────────────── 《 乗物 》 【 】 始動:0 速度:0 命運:4 耐久:- 積載:000 備考: ──────────────────────────────────────── ■ 家 《 家屋 》 【 】 部屋数:00 階層:1 厩:無 住人:1 未管理の部屋数: 雇用済従者:0 従者の部屋数:0 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 保管物 》 種別:所持品 【 - 】 価値: 00 重量:00 備考: 種別:家具 【 - 】 価値: 00 重量:00 備考: 種別:仕掛け 【 - 】 価値: 90 重量:-- 備考: 総合価値:000/000( (財力-未管理の部屋数)×保管 ) ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 部屋割り 》 屋根裏:「 な し 」 一 階:「 未管理 」「 未管理 」 地下室:「 な し 」 ──────────────────────────────────────── ■ 設定他 外見設定 : 経歴設定 : ■ シナリオ履歴/シート変更履歴 (堕落レベルの変動や成長、特殊な設定追加や変更を行った場合は、概要を記してください。)